[傾向と対策]東京工業大学の傾向と対策
全体
試験科目
数学・英語・物理・化学の4科目.
傾斜配点はなく,それぞれ100点満点.
志望学科によらず,受験者全員が同じ試験を受ける.つまり,非化学系を受験する人も大学レベルの化学を受験しなければならない.
制御工学や材料力学などの専門科目が出題されず,4科目さえ勉強しておけば学科によらず編入志望先を決定できるため,転学科を志望する人やまだ学科をはっきり決定できてない人にはいい点だと思う.
倍率
倍率は3倍ちょっと.
毎年,だいたい30/100が合格する.
だが,実際受験して思ったのは記念受験者がある程度いるということ.化学のときに寝てる奴もちらほらいた.よって,実質倍率はもう少し下がると思われる.
合格ライン
全体で試験の点数が高い順に上から30人をとっていると思われる.
また,東工大編入試験には”6割ボーダー説”というものがあり,4科目400点満点中240点あたりが合格ラインと言われている.だから,数・物・英でそれぞれ8割とれば,化学白紙でも受からないこともないが,化学はやればとれる科目なので捨てるともったいない.が,このボーダー制はあくまで噂なので,参考程度に(個人的には上位30人合格説の方が濃厚かと思う).
全体の傾向
東工大の試験は,年によって各教科ごとに難易度が変化するが,全体では一定の難易度であると思われる.例えば,”数学が難化した年には物理が易化する”みたいな感じ.
全体的に,学部入試のような鬼畜な難易度ではなく,対策すればちゃんととれる試験.
全体としての対策・戦略
東工大受験でカギとなる科目は,ズバリ化学と英語であると考える.
理由としては以下の4点:
- 数学は簡単で,物理はみんなやってきているから,この2教科は差がつきにくい.
- 化学は非化学系出身者は独学になるため,差がつきやすい.
- 英語はある年を境に超長文になり,設問も結構難しく,英語ができない種族である高専生にとっては差がつきやすい.
- 傾斜配点ではなく,4科目それぞれ100点満点であるので何か1科目でもサボると痛い.
化学は捨てる人がたまにいるけど,やればとれるし,数・物をがんばるより化学をがんばった方が差をつけるための得点源になる!(∵ 伸びしろがあるから)
英語
問題形式
長文2問構成.
長文を通して,英文和訳・和文英訳(英作文)・内容一致問題(T/F)・語彙問題に答えていく.
試験時間は90分である.
傾向
ある年(たぶん2011年度くらい)を境に超長文化している.さらに,内容も抽象的で難しくなってきている.編入試験の英語は大学入試の2次試験の傾向とほぼ同じ(2次試験では英作文だったのが編入試験では並び替えになっていたり,編入試験の方が若干難易度が落としてある)である.
対策
編入試験の英語の過去問は非公開で入手困難なので,赤本などの2次試験の過去問で対策するのが得策であろう.
参考書ルート
①語彙力(英単語力)
②文法
③読解
④長文
⑤英作文・自由英作文
⑥過去問・赤本(2次試験の過去問)
数学
問題形式
傾向
- 簡単な問題が多い.でも,たまーに難しい問題も出る.
- 簡単な年と難しい年が交互に入れ替わっている(今年は例外的に簡単だった).
- 線形代数で場合分けの問題がよく出題される.
- 高校生が受ける大学入試の数学は試験時間が3時間,配点は300/750(40%,比重大)で難解であるのに対し,編入試験の数学は2時間で簡単...謎すぎる....たぶん,編入試験では基礎力を見ているのだと思う.
対策
参考書ルート
①基礎固め
東工大で出題された問題と出そうな問題だけでいいと思う.
③過去問演習
物理
問題形式
力学・電磁気学・熱力学 or 波動の3問構成.
大学で習う物理の範囲を中心に出題される.
傾向
昔は難しかったが,最近は簡単になってきており,基礎的な内容が問われる.だが,今年は最近の過去問の中でもズバ抜けて難しく,今後変わっていくかも.
対策
参考書ルート
①基礎固め
授業で使った教材とかノートとか.
②問題演習
③過去問演習
化学
問題形式
物理化学・有機化学・無機化学(それぞれ主に大学化学)から6問構成.
傾向
- 昨年まではほとんど大学化学であったが,今年は傾向が変わり,大学化学と高校化学が半分ずつになっていた.
- 無機化学はほぼ高校化学で解ける.
- 物質科の友人曰く,東工大化学はマニアックな問題が多い.
- H24が激ムズらしい.
対策
東工大化学対策は多くの受験生が悩むところであり,「化学があるから」という理由で東工大受験をあきらめる高専生も少なくない.自分も当初その理由で悩んでた.
だが,化学に限って言えば,知識問題が多いため,勉強すればとれる科目です.対策のメインは過去問です.
僕自身の対策としては:
参考書ルート
①大学受験用の参考書
②大学化学の参考書
③過去問(一番大事)
[編入試験体験記]九州大学の体験談
はじめに
九州大学・航空系は通っていた高専にもネット上にも情報が無く,自分自身も受験するまで未知数でした.また,そもそも僕は機械系の出身ではないので編入できるのかということもわからない中での編入試験でした.
大学受験において,九州大学工学部の中でも航空は最難関で人気のある学科です.一方,編入試験では倍率が高く,4科目あるので難関です.
ZENPEN@九州大学でお会いした九大航空の編入生の方が「機械系出身でも入ってから復習みたいな授業はまず無く,テスト前も相当がんばらなければいけない」と言われてました.
受験情報
- 受験学科:工学部 機械航空工学科 航空宇宙コース
- 受験地:九州大学伊都キャンパス
九大学研都市駅からバスで15分くらいです.建物がめっちゃきれいです.まだ建設中の所もありました.周辺は田舎ですが,学問に集中するにはいい環境だと思います.天神までは1時間くらいで行ける立地です.
- 受験会場:でっかい講義室
筆記試験は全学科共通,面接は各学科ごとに行われました.
- 受験者数:全体:90人くらい(例年60人くらい),航空:11人(例年4人くらい)
- 倍率:全体:3倍くらい,航空:6倍くらい
航空は志願者が少ない年には合格者2人,志願者が多い年には合格者4人という傾向がありましたが,今年は志願者が11人と多いにもかかわらず合格者が2人と少ない年でした.
- 合否 : 合格
試験の手応え
- 数学:7割
今年は,微分方程式・確率・フーリエ解析・線形代数の4問でした.確率はほぼノー勉で,当日の朝の車の中で公式を確認したくらいでしたが,確率の問題は運良く4問中3問正解できました.フーリエ解析は徹底研究だけしかやってなかったので,問題文の意味さえわかりませんでしたが,とりあえず解は出ました.あとの微分方程式は標準,線形代数は易でした.
- 物理:9.5割
全て高校物理でした.力学,電磁気学,熱力学の3問でした.なんかしっくりこないような問題もありましたが,たぶんとれてると思います.
- 化学:5割
問題数が多すぎた...
過去問演習では最低でも8割くらいはいってたけど,今年のは難易度が上がっていて,なおかつ時間制約が厳しかったです.高分子は予定通り捨てました.今年は英語と化学が難化してました.
面接
- 面接室の状況:航空宇宙工学科の先生方が全員集合!11人くらい.
- 面接時間:10~15分
- 口頭試問:なし.基本的に航空宇宙は幅広い学科から学生をとりたいためか,口頭試問はないです.
- 聞かれたこと:
- 受験番号と名前
- 自己紹介
- 志望動機
- 卒研の内容
- 得意な科目とその科目の試験のできは?
- TOEICの点数
- 電子制御工学科では,機械系の科目はどのくらいやる?
⇒「製図は低学年のときに,力学は解析力学の手前までやりました.編入勉強後に,四力を独学で勉強します!」(転科する場合は,追いつくためにどうするかについて意思表示をすると良いと思います) - 数学できた?
- 他大学との併願状況
- 面接室の雰囲気:僕が話してるとき,先生方は基本的にしかめっ面だったので,手応えなし.面接中,寝てる教授がいたような.....
試験日程
8/9 (試験1日目)
家から車で九州大学へ向かいました.やっぱり,伊都キャンパスは何度行っても,そのデカさに圧倒されます.広くてきれいないいキャンパスでした.試験では英語と化学でやらかしてしまったのですが,ここで失敗したおかげでその後の東工大・東北大の試験では大きなミスもなく終えることができました.編入試験対策サイトや先輩方が言われていた通り,本命の大学を受験する前の練習は必要だと感じました.
8/10 (試験2日目)
2日目は面接だけでした.このとき初めて今年の受験者数を知り,例年に比べかなりいたことに驚きました.控え室では受験者と話をしました.明石高専生が2人いたり,東北大学を併願勢が数名いたりして,これが受験かぁ..と実感しました.出身学科を問わず航空宇宙好きが集まっている印象でした.面接後はキャンパス内を散策し,学食で昼食をとって帰りました.合否が出るのが9月になってからだったので,試験のできは忘れて,失敗を繰り返さないように切り替えました.
おわりに
正直,運に助けられた部分が大きかったです.対策にはもう少し時間をかけるべきでした.
九大受験者は4教科あって,なおかつ数学の範囲が広く,合格者数が変動しがちですが,日本の大学で数少ない航空系の編入が可能なので,がんばってください.
[編入試験体験記]東北大学の体験談
はじめに
東北大学・航空系です.僕は惑星探査ローバーの研究で有名な吉田研究室に入りたくて志望しました.
僕が通ってる高専からはめったに受ける人がいなかったので,情報収集や過去問集めに苦労しました.
今年は,(東工大に合わせてか)受験日が少し遅くなりました.近年,英語がTOEIC提出に変わったり,専門科目が高専時代の成績での評価に変わったりしています.
受験情報
- 受験学科:工学部 機械知能工学科
機械知能工学科は,コースを決めてから受験するのではなく,合格後にコース決めがあります. - 受験地:青葉山キャンパス
仙台駅から地下鉄で行けます.動物公園行きに乗って,青葉山で降りて5分くらい歩けば試験会場です.緑豊かで建物もきれいでとってもいいキャンパスでした.
- 宿泊先:東横INN 仙台西口広瀬通
ホテルは仙台駅前にとって,試験会場には地下鉄に乗っていくのがいいと思います.
仙台は牛タンとずんだシェイクがオススメです.ずんだシェイク個人的にすごく美味しかったです.
- 受験会場:でっかい講義室
- 受験者数:全体:100人くらい,機械知能:40人くらい
- 倍率:全体:約3倍,機械航空:約3.5倍
- 合否:合格
試験の手応え
- 数学:7割
やや難くらいの難易度でした.構成は例年通り,線形代数・微積分・数列の3問でした.数学的帰納法の問題が数列で2題出ていたのが印象的でした.線形代数が易しめ,微積分が難しめだったと思います.なんとか粘って全部埋めました.
- 物理:6割
力学は初めて見たモデルだったので,あまり解けませんでした.電磁気では基礎問題と応用問題(九大・電子情報の編入試験の電磁気学で出たことがある問題)が出てました.波動では,エッセンスに載ってた問題が丸々出てましたが,最後の追い込みを怠ったせいで,忘れてしまってて解けませんでした.参考書は最後まで回すべきだったなと思いました.
- 化学:9割
苦手な理論化学がほぼ熱力学のような問題だったのは運が良かったです.ただ,有機化学で高分子が出て,対策してなかったので,そこはテキトーに書いて捨てました.
- TOEIC:760で提出
面接
- 面接室の状況:面接室は3室あり,それぞれの部屋に先生が3人.面接の順番は受験番号順ではなく,東北大学から地理的に遠い順でした.僕は九州の高専なので,一番最初でした.それで,2日目の面接が10時前に終わりました.
- 面接時間:10分ぴったり
自分が受験した他の大学と異なり,最初から最後まで1人10分でぎっしり予定が組んでありました.東北大学は比較的対応が丁寧でした.
- 口頭試問:なし
- 聞かれたこと:
- 志望動機⇒「探査ローバーやりたい.吉田研行きたい.」
- 卒研の内容
- 将来は?
- 併願は?
- 受かったらどこ行く?
- 九大が近いんじゃない?
- なぜ,高専を選んだか?
- 吉田先生以外で行きたい研究室ある?
- 「受かったら東北大学来てね!」←?!
試験の日程
8/21(前日)
まずは下見に行きました.東北大学青葉山キャンパスはきれいで自然豊かで良いキャンパスでした.休日&夏休みだったので,キャンパス内の学食などは閉まってました.その後は,駅前のドトールで最終確認をしました.夜ご飯は利久で牛タンを食べました.
8/22(試験1日目)
東北大学は他の大学に比べ,スマホの管理や試験問題の扱いが厳しかったです.試験中,スマホは封筒の中で大学側が預り,試験問題は回収させられました.あと,試験が終わった瞬間に地震がきました.
翌日が面接だけだったので,試験を終えた気でいて,夜は仙台をぶらぶらしてました.
8/23(試験2日目)
面接の控え室では,九大受験のときに知り合った受験生と会いました(九大・東北大・名大あたりを併願する人が数名いました).面接は一番初めだったので,9:30くらいに終わってしまいました.その後は九州の高専生4人と飯行ったり,観光したりしました.
おわりに
最近東工大に編入してわかったことですが,H29東工大編入生にも東北大合格者が7人くらいいました.やっぱり,東工大・東北大併願勢は比較的多いです.
[参考書]英語の参考書
- [単語帳] DUO3.0
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★★☆(やや難)
[内容]超有名な参考書.例文のなかに単語が組み込まれており,その例文を通して単語を覚えるタイプの英単語帳.
[利点]DUOの良さは”スピード”・”質”・”汎用性”の3つ:
- スピード:例文に単語が組み込まれているので短時間で反復することができる.復習用CDを使うと1時間で1周できる.高速音読(僕が個人的にやってた例文だけを高速に音読していく勉強)では30分くらいで1周できる.この1周で確認できる単語は2000以上であるため,普通に淡々と一語ずつやるのとは圧倒的に速さが違う.
- 質:例文はネイティブによる校正が行われているため質が高い.
- 汎用性:大学受験からTOEICまで使うことができる.単語帳や例文集としても使用できるし,CDを使えばリスニング対策もできる.
[欠点]難易度が高く,初心者には向かない.また,例文を通して単語を暗記していくので,同時に文法や構文の知識が必要になり,単語だけに集中したい人には不向き.
[使い方]自分のやり方としては:
①全体像・構文の確認:10周
「どこにどのような単語があるのか」,「例文で使われている文法はどのようなものか」をチェックしました.その際,わからない文法などは総合英語Forest 7th Editionなどの文法書で調べてました.
②リスニング:45周
登校中や空き時間などに聴きまくりました.DUO 3.0 / CD基礎用とDUO 3.0 / CD復習用を組み合わせてやってました.まずは基礎用を繰り返して,慣れてきたら復習用に移りました.復習用にも慣れてきたら,1.3倍→1.5倍→2倍のように速度を上げて聴きました.ただ聴くのではなく,頭の中でしっかり理解するように努めました(聞き流しはダメ!).あと,CDを使わないのは論外です.最低でも,どちらかは使いましょう.
③シャドーイング:10周
DUO 3.0 / CD復習用を使いました.その際,発音やリズムにも気をつけてやりました.ここで発音やリズムを徹底的にやったことで,リスニング力が向上し,TOEICの Listening Sectionが400台まで伸びました.また,CDのスピードに慣れたおかげで,速読力も向上したと思います.
④音読:35周
1セットの目安を10分/10sectionとして高速音読をしました.慣れてくると,30分くらいで1周できるようになります.ベストタイムは22分/1周でした.
∑100周.
[勉強した量]100周.
- [長文] 速単 必修編
[評価・オススメ度]★★★☆☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]長文を通して単語を覚えていくタイプの英単語帳.
[利点]英単語と長文の勉強が同時にできる.
[欠点]英文が言うほど面白くない.
[使い方]僕は単語帳としてではなく,長文用として使いました.単語のページはわからない単語があるときのみチェックするだけで,基本はスルーでした.TOEICで700超えてる人は速単必修編を飛ばして,速単上級編かリンガメタリカをやっていいと思います.
[勉強した量]6-7周.
- [長文] 速単 上級編
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★★★(難)
[内容]速単必修編の超上位互換.難関大の長文で構成されている.抽象的な文ばかりで難易度は高い.長文の練習に加えて,未知単語の推測練習ができる.収録されている英単語のレベルは高く,このレベルの語彙力が必要とされる大学はほぼないと一部では言われている.
[利点]難関大でよく出されるような抽象的で難易度の高い長文の練習ができる.また,難関大突破に必要とされる未知単語の推測練習もできる.
[欠点]英文が言うほど面白くない(リンガメタリカのほうがおもしろそう).速単上級編は「死」とか「法」とかを題材にした重めの英文ばかりって感じ.
[使い方]東工大の長文対策として利用しました.正直,リンガメタリカの方が内容がおもしろく,背景知識も学べるので良いような気がします.リンガメタリカを使えばよかったと後悔してます...速単上級編を進めるのはなかなきつかったです.
[勉強した量]2周.
- [英作文] ドラゴンイングリッシュ
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]例文100文を通して英作文の書き方を解説してある参考書.CD付き.同著者が執筆した竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本の方が人気が高い.僕は薄い方が好きなのでドラゴンイングリッシュを使った.
[利点]100文に絞ってあり,反復しやすい.1文あたりの解説の量が英作文参考書の中では多い方なので,1文からたくさんの知識を得ることができる.
[欠点]要点が散りばめてあるので参照しにくい.
[使い方]1周目は自分で和文英訳をしてみて,2周目からはひたすら音読しました.たまに書けるかどうかチェックしてました.
[勉強した量]5周+.
- [英作文] 大矢復 英作文講義の実況中継
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]基礎的な英作文の参考書.著者の指導経験から学生が間違えやすいところに焦点を当てて解説してある.新しい方(大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編)も良さそうだった.
[利点]”英作文の考え方”について学ぶことができる.PART2では,英作文で間違いやすい単語・語法の知識63選を解説してあり,これがかなり使える.
[欠点]特になし.
[使い方]例題→講義→問題のように進めていきました.PART1,2,3それぞれをカッターで切り離して使いました.特にPART2は持ち歩いて暗記してました.
[勉強した量]2周+.
- [英文読解] 基本はここだ!
[評価・オススメ度]★★★☆☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]比較的易しめの読解書.英文の読み方について解説してある.
[利点]読解の入門としてはちょうどいい難易度.解説がわかりやすい.
[欠点]文法用語がちょくちょく出てくるのが個人的に好きじゃなかった.
[使い方]TOEIC勉強の後に,過去問の手ごたえから自分には読解力が欠けていると思い,使いました.自分で和文英訳をした後に解説を読むといった感じで使ってました.
[勉強した量]2周.
- [英文読解] ポレポレ
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★★★(難)
[内容]難易度高めの英文読解用参考書.難関大学の英文を題材にした50題を通して,英文読解の完成を目指す.象の表紙や"ポレポレ"という名前を見る限り,やさしそうな本だと錯覚してしまいそうになるが,中身はかなり難しい.
[利点]薄い本なのに,内容がとても濃い(コスパ最強).50題なので,短期間でこなせる.解説がわかりやすい.また,端っこに動物の挿絵と英語での呼び方などが載っており,動物の知識・語彙力を飛躍的に向上させることができる.
[欠点]文中の難易度の高い単語に注釈がなく不便.
[使い方]上の基本はここだ!のあとにやりました.本来なら,基本はここだ!のあとにもう1冊英文読解の参考書をはさむべきですが,僕は時間がなく飛ばしました.ですが,1周したあとの”読解能力向上した感”はかなりありました.1周目は,英文和訳をやってみて,解説を読んだ後に解答例と照らし合わせて,どこがどう違うのかを学び,2周目からは音読ベースで時間をかけず回しました.この本のおかげで,読解に関してはほぼ無敵になりました.
[勉強した量]4周.
- [過去問演習] 東工大の英語15カ年 (赤本)
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★★★(難)
[内容]定番の赤本.東工大英語に関しては大学入試と編入試験はほぼ同じなので,対策に有効.編入試験の東工大英語の過去問は入手困難なので,赤本買ってやるのもアリ.
[利点]本番と同じ質の演習ができる.
[欠点]最近傾向が変わった(超長文化)ので,実際に役に立つのはここ数年分.
[使い方]新しい年度の問題から解いていきました.英文和訳と和文英訳(英作文)は高専の英語の先生に添削してもらいました.最近の東工大英語は超長文化しており,このレベルの演習はなかなかできないので,赤本は重宝してました.
[勉強した量]0.8周.
東京工業大学への英語 2016―実戦模試演習 (大学入試完全対策シリーズ)
- 作者: 全国入試模試センター
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2015/07/07
- メディア: 単行本
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[評価・オススメ度]★★★☆☆
[レベル]★★★★★+ (鬼)
[内容]東工大英語の予想問題集.難しすぎ!!特に和文英訳が3行くらいあって鬼(実際の入試では1~2行).満点で偏差値100,6割で偏差値80くらいになるような難易度設定.
[利点]解説が詳しい.採点法も載っていいて,これがかなり素晴らしい.
[欠点]難しすぎる.
[使い方]最後の総仕上げにやろうとしたけど,7回分入っているにもかかわらず1回分で終わりました(挫折というか方向転換.これはやらんで良かった...).やらなくてもいいけど,この本を完璧にしたら英語最強になると思います.受験前に勉強が終わってしまい,暇になった人がやりましょう.
[勉強した量]1回/7回分中だけやった.
- [文法] Forest
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]王道の英文法用参考書.ネイティブの考え方などが載ってる一億人の英文法とはまた違い,Forestはごくごく一般的な文法書.
[利点]クセがない.
[欠点]特になし.
[使い方]たまに参照してました.この本は読み通すというより,参照用かなと思います.
[勉強した量]たまに参照する程度.
- [長文・背景知識] Journal
左から:Scientific American, Popular Science, New Scientist, Universe Today.
(メインで読んでた上記以外にも,Robot Magazine, TED Talks, ReadWrite, Japan Times なども読んでました.)
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]世界で起きている時知的な内容が英語で書かれている.
[利点]スキマ時間にサクッとできる.例えば,電車の中で参考書を取り出すのが面倒なときなどに有効.東工大英語では,Scientific Americanが出典の年もあり,本番で出題されるレベルの英文に気軽に触れることができる.最先端の研究から豆知識までいろいろな背景知識を知ることができるので,やっていて楽しい.
[欠点]日本語訳がない.
[使い方]Google Play ニューススタンド - Android アプリを使って,スキマ時間に読んでました.気分転換みたいな感じで気楽に読んでました.
コツは:
①自分が興味のある英文だけを読む
②飽きたら読むのをやめる
の2つです.
[勉強した量]16時間.
以下に,たまに使ってた英語の教材を参考程度に載せます.
- [長文・背景知識・速読] Polyglots
- [動画] TED
- [動画] YouTube
[参考書]物理の参考書
- [全般(主に力学)] 基礎物理学演習(青)
- 作者: 後藤憲一,小早川恵三,国友正和
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1986/10
- メディア: 単行本
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[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]詳解物理学演習 上・下から基礎問題を抜き出し,掲載したもの.力学,電磁気学,熱力学,波動,量子力学から構成される.例題・類題・解説から構成されている.
[利点]編入試験頻出の基礎問題から構成されており,解答もスマートでわかりやすい.
[欠点]特になし.
[使い方]力学のとこだけやりました.
[勉強した量]力学範囲のみを3周.
- [力学] 演習力学
- 作者: 今井功,高見穎郎,高木隆司,吉沢徴,下村裕
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2006/09
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[評価・オススメ度]★★☆☆☆
[レベル]★★★★☆(やや難)
[内容]力学の演習本.サイエンス社の黄色本には似た名前のものが多いから要注意.その力学の黄色本の中で最も編入試験に近い内容がこの本.著者は流体力学で有名な今井功先生.
[利点]薄い.
[欠点]解答が難しく,マニアックな問題もある.たまに検討違いな記述がある.
[使い方]要項に軽く目を通して,問題演習しました.わからないところは友人や先生と議論しました.基礎物理学演習(青本)の力学をやって,その上で理解不足をこの本で補えばいいと思います.
[勉強した量]解析力学を除いて3周.
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]電磁気学の演習本.上と同じで似たものがたくさんあるが,これがダントツで使える.編集はTVタックルでお馴染みの大槻義彦先生.
[利点]標準的な問題が収録されていて,解答も豊富.
[欠点]たまに微妙な解答例がある.また,前の問題で得られた解答に数値をぶち込むだけの問題がある(物理における数値的理解は大事だと思うけど,編入試験には出ないのでスルーした).
[使い方]授業ノートとビジュアルアプローチ電磁気学(後述) で復習した後に,演習用としてこの本を使いました.正直,この本を飛ばして過去問に移ってもよかったのかなとも思います.
[勉強した量]編入試験では比較的出題されにくい範囲(§4.電流,§7.磁性体,§8.3.交流,§9.電磁波)を除いて4周.つまり,§1-3,5,6,8をやりました.
- [熱力学] 基礎物理学演習Ⅰ(黄)
基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))
- 作者: 永田一清
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 1991/01
- メディア: 単行本
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[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]力学・波動・熱力学の演習本.基礎物理学演習(黄色本・サイエンス社)は2冊あり,Ⅱは電磁気学や量子力学などの問題が載っている.共立出版の基礎物理学演習(青)と混同注意.
[利点]標準的な問題が載ってる.
[欠点]誤植が多すぎる(正誤表.pdfの量がハンパない).
[使い方]力学や波動などはやらずに,熱力学だけやりました.ビジュアルアプローチ 熱・統計力学(後述)の後に演習用として使いました.
[勉強した量]熱力学のみを3-4周.
- [力学] ビジュアルアプローチ 力学
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]力学(大学レベル)の 参考書.オールカラー.
[利点]予備校の先生が書かれた本なのでわかりやすい.章末問題は基礎的でよく問われる問題ばかり.薄くて,良い意味で詳しすぎない.図がきれいで理解しやすい.特に慣性モーメントの具体例・例題が豊富.
[欠点]特になし.
[使い方]苦手な分野の演習問題をやりました.あと,たまに参照しました.振りかえってみると,ビジュアルアプローチ 力学,ビジュアルアプローチ電磁気学,ビジュアルアプローチ 熱・統計力学を完璧にして→過去問に取り組む,といった勉強でも編入試験には対応できると思いました.
[勉強した量]数問解いて,3割くらい読みました.
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]電磁気学(大学レベル)の参考書.オールカラー.
[利点]薄くて,良い意味で詳しすぎない.図が3Dでわかりやすい(電磁気学は3次元のイメージが大事なので良かった).
[欠点]マクスウェル方程式のところの誤植は痛い.
[使い方]演習問題を解きました.また,たまに参照したり,ベクトル解析や電磁波あたりの復習にも使いました.
[勉強した量]1周+.
- [熱力学] ビジュアルアプローチ 熱力学
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]熱力学(大学レベル)の参考書.オールカラー.
[利点]予備校の先生(代ゼミのトップ講師)が書いただけあってわかりやすい.薄くて,良い意味で詳しすぎない.図がきれいで理解しやすい.
[欠点]誤植がちらほら.
[使い方]熱力学は独学だったので,この本でイチから学びました.1周目はサラッと読んで全体把握を行い,2,3周目はじっくり読むのと公式導出をして,4,5,6周目は問題演習をしました.また,ギブスの自由エネルギーから統計熱力学あたりは東工大化学の物理化学対策としても使いました.
[勉強した量]6周+.
- [波動] 物理のエッセンス 力学・波動
[評価・オススメ度]★★★☆☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]物理の大学受験用参考書.
[利点]説明・解説がわかりやすい.
[欠点]レイアウトが個人的に好きではなかった.いろんなサイトでおすすめされているほど良くはなかった.ちょっと過大評価されてる気がする.
[使い方]波動対策に使いました.内容を確認し,問題を解いていきました.この本で扱っている問題は基本問題で,どの本にも載っているので,低学年の物理の授業で買わされた問題集でもいい気がします.大学受験用の参考書は良書が多いので,エッセンスにこだわる必要はないと個人的には思います.
[勉強した量]波動のみを2周.
- [力学・熱力学・波動] 名問の森 力学・熱・波動1
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★★☆(やや難)
[内容]物理の大学受験用参考書.河合塾の物理参考書の難易度は,エッセンス<良問の風<名問の森<理論物理への道標,となっている.
[利点]東北大学などの編入試験で出題されるレベルの熱力学・波動の問題を扱っており,解答がわかりやすい.また,問題数が少なく完成させやすい.問題の難易度がちょうど良い.
[欠点]高校の内容なので,微積分を用いることはなく,慣性モーメントが出てきたりもしないので注意.
[使い方]東北大学の熱力学・波動対策として使いました.あと力学も東北大学と似てる気がしたので力学も7割くらいやりました.
[勉強した量]力学と波動は気になった問題のみ,波動はほぼすべてやりました.
- [全般] 大学1・2年生のためのすぐわかる演習物理
[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]編入試験の過去問を題材にした数少ない物理の演習書(ちなみに,物理の参考書で編入試験の過去問を扱っているものは,この本と大学1・2年生のためのすぐわかる物理と弱点克服 大学生の初等力学とかの大学生の○○シリーズくらい).
[利点]編入試験の問題を扱っている.
[欠点]編入試験に出題されたとはいえ難易度が低めの問題を取り上げている.
[使い方]主に波動対策として使いました.波動は全部解いて,力学と電磁気学はおもしろそうな問題だけやりました.
[勉強した量]力学・電磁気学は気になる問題だけ,熱力学・波動は全部解きました.
良書だと感じた参考書
ここでは,編入試験後に書店などで本を見ていて良書だと感じた参考書を紹介します.実際に使用していないものの,自分がもう一回受験をやるなら使いたい(または,院試や日々の学習で使いたい)と思った参考書です.
- [力学・電磁気学] 大学生の**シリーズ
[編入試験体験記]東京工業大学の体験談
はじめに
東京工業大学は一般人からの知名度こそ低いですが,研究や教育,留学制度,学習環境などが充実しており,本当にいい大学です.
一方,高専生からの知名度は高く,人気です.僕も低学年の頃から東工大は憧れでした.
東工大は人気がある反面,化学(大学の内容も含む)があるので化学をほとんどやっていない非化学系には敬遠されがちです.対策が難しいと思いますが,そういうときには友人を頼りましょう.僕自身も友人のあとを追って勉強していった結果合格した感じです(ちなみにその友人も合格しました).
受験情報
- 受験学科:工学部 制御システム工学科
- 受験地:大岡山キャンパス
大岡山駅から徒歩90秒です!
- 宿泊先:東横INN品川旗の台駅南口
東工大まで電車で9分です.東工大受験者が結構泊まってました.ただ,周辺がそこまで栄えてないので,メシには困りました.なので,目黒あたりが便利で近くて都会でベストだと思います.
- 受験会場:でっかい講義室
正門からは結構離れてて,徒歩で5分くらいかかりました.
- 受験者数:100人くらい
- 倍率:3倍
寝てたヤツ(記念受験生)が割といたから,実質2.5倍なのかも.30/100くらいが合格です.学科によらず,試験の点数が上から30人をとっていると思われます.
- 合否:合格
試験の手応え
- 数学:10割
数学は難しい年と簡単な年が交互に入れ替わる傾向にあり,去年は簡単だったので今年は難しくなるだろうと思い,びびっていましたが,結構簡単で去年と同じくらいの難易度でした.合格者は9割-満点くらいとれてると思います.
- 物理:4割
史上最高難度でした.力学は難・電磁気学は鬼難・熱力学は易(公式の導出など)でした.電磁気学は初めて見るモデルだったので,見た瞬間から冷静さを欠いてしまい,力学も空欄ばかりでボロボロといった感じです.熱力学に関しては,独学だったので式の導出は注意深くやっていたこともあり,完答できました.物理でとる予定でショックでしたが,「みんなできてないだろう」と自分に言い聞かせてなんとか持ち直しました.
- 化学:6割
今年は大きく傾向が変わった年でした.去年までは主に大学化学から出題されていたのに対し,今年は大学化学と高校化学が半分ずつ(大学化学3問,高校化学3問)出題されました.東北大対策で無機をしっかりやっていたこともあって,無機(大問1コ分)は完答できました.来年からの受験生は,高校化学→大学化学の順で両方ともしっかりやらなくちゃいけないので,負担大です.
- 英語:7割
最近の東工大英語の中では,難易度普通でした.H26のような超超長文みたいな無茶な感じではなく,がんばれば時間内に終わる問題でした.過去問やった中では一番手ごたえが良かった気がしました.
面接
- 面接室の状況:制御システム工学科の先生方が全員集合!
- 面接時間:10-15分
- 口頭試問:なし
- 聞かれたこと:
- 受験番号・名前
- 志望動機
- やりたい研究は?
- 将来像は?
⇒将来は研究者もしくは開発者になりたい.大学で働くか,企業で働くかは,自分にあったほうを選びたいです.あと,博士までいきます.(博士までいく意思を伝えたら,めっちゃ喜ばれました.絶対言ったほうがいいです.) - 英語の試験どうだった?
- TOEICの点数は?
- 研究室訪問はオープンキャンパス的なやつ?
- なぜ,制御をやりたいと思ったか?
- 部活動とその業績は?
⇒ボート(漕艇)をやってました.インターハイと国体に出ました. - 化学は習った範囲から出た?
- 化学は勉強した?
受験日程
8/16 (2日前)
台風が翌日に直撃して飛行機が飛ばないかもしれないとのことだったので,1日早めて出発しました.しかし,これが正解でした.ホテルに着いたときはクタクタだったので,翌日が試験ではなく休養&下見にできたのは結構大きかったです.
8/17 (前日)
昼頃に東工大に下見に行きました.その後は大岡山でラーメンを食べて,大学内のカフェで化学の最終確認をやりました.改めて受験票を確認してみると,受験番号が素数だったので受かった気でいました.
8/18 (試験1日目)
同じ高専で東工大を受ける友人と合流し,受験会場へと向かいました.試験会場となりのセブンイレブンは閉まってたので,大岡山駅のコンビニで昼食は買っといた方がいいです.会場は思ったより留学生が多い印象でした.試験が始まるまでの時間や試験の合間は,参考書をやるというよりかはリラックスしていました.なんかよくわからないけど,東工大だけ他の大学と雰囲気違ったような気がします.
8/19 (試験2日目)
面接後は友人と一緒に東工大の講堂や図書館(チーズケーキ)を写真に収め,ホテルへと帰りました.夜は息抜きに渋谷に遊びに行きました.
8/20 (移動日)
この日は移動日でした.乃木神社で合格祈願をした後に東北大学(仙台)へ向かいました.東京駅から仙台駅までは新幹線で移動しました.着いてすぐ"ずんだシェイク"を飲みました.超オススメです.
※「点数開示」を追加しました.2017-06-26更新.
点数開示
開示結果
- 数学:77
- 英語:65
- 物理:85
- 化学:49
合計:276
手応えとの差(だいたい)
- 数学:-25
- 英語:-10
- 物理:+45
- 化学:-10
分析と点数開示を踏まえた戦略
- 数学:採点基準は厳しめだと思います.場合分け1つミスって23点減点と推測.問題が簡単な分,採点基準が厳しめです.解答時間はそこそこあるので,限界まで見直しすることが大事だと思います.
- 英語:採点基準は少し厳しめだと思います.英語が一番しっくりくる採点結果でした.他の編入生の開示結果を見た感じだと,英語が一番差が開いてる科目でした.僕は,高専の英語の先生に過去問の採点をお願いして,和文英訳や英文和訳の答案の書き方を学んだのが得点に結びついたのではないかと考えています.解答と照らし合わせるだけでなく,先生に答案を見てもらって指導してもらうのがいいと思います.
- 物理:今年は例年にないくらい難しい年だったので,採点基準が調節されていると思います.150点満点で採点してるのではと思うくらいです,予想点数より高い結果となりました.僕自身,熱力学(第3問)を除いて完答できた問題が少なかったのですが,ちゃんと途中式や道筋はちゃんと見てもらえてると思うので,丁寧な解答を心がけるべきです.
- 化学:採点基準は厳しめだと思います.過去問を解いただけで安心してはいけないと感じました.
僕が見させてもらった中での合格ラインはだいたい6割(240/400点)くらいでした.
[参考書]TOEICの参考書
- [単語] 金のフレーズ
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]1000語程度のTOEIC頻出英単語をフレーズ形式で覚えるタイプの単語帳.
[利点]TOEIC頻出の英単語を試験に出るフレーズで覚えることができる.有名なTOEIC単語帳『スビードマスター』の収録語3000語に対して『金フレ』は1000語程度に絞っているので,集中して反復できる.
[欠点]日→英のようにフレーズで覚えるので,ひとつひとつの日本語訳をおろそかにしがち.
[使い方]一ヵ月間常にポケットに入れて持ち歩き,ひたすら繰り返しました.1周目は全体把握と発音確認をして,2周目からはフレーズを赤シートで隠してフレーズを音読するやり方で進めました.あと,登下校時はダウンロードしてきた金フレ音源でリスニング・シャドーイングをやってました.
[勉強した量]10周くらい.
- [Part別対策] ドリーム特急
- 作者: 森田鉄也,花田徹也,神崎正哉,ヒロ前田,加藤優,濱崎潤之輔,TEX加藤,Daniel Warriner
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/04/08
- メディア: 新書
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[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]各part毎の問題・その解き方・Tipsが載っている本.著者はそれぞれの最も得意なpartを担当している.
[利点]著者が素晴らしい.著者は全員有名で満点を連発している人達.頻出問題や間違えやすい問題で構成されており,解説も丁寧で,問題を解く上での技術やTipsが載っている.
[欠点]基礎的な内容なので,TOEIC高得点者にとっては知っている内容ばかりかも.
[使い方]苦手なpartのみ,間違いがなくなるまで反復しました.
[勉強した量]苦手なpartのみ3,4周.
- [公式問題集] TOEIC 公式問題集
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2014/11/12
- メディア: 大型本
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[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]TOEICを実施している団体ETSが出している公式問題集.
[利点]TOEIC対策本でこの本を超える本は無い.問題の質や問題形式,ナレーターなどすべてが本番と同じなので,最も良い練習になる.
[欠点]高価(いや,妥当かな...).
[使い方]2回以上やりました.特にpart5については5周くらいまで(=全問正解できるくらいまで)やりました.また,Listening partを使って登下校時に精聴やシャドーイングを繰り返しやりました.TOEIC勉強期間中は音楽聴くくらいならListening partを聴きまくるって感じでした.この本を反復するのが得点upの王道であり近道!
[勉強した量]全体として2周.part5は5周.Listening partは何回も.