[参考書]化学の参考書
大学化学
- [全般] 理工系基礎化学
[評価・オススメ度]★★★☆☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]東工大の教養科目の化学で使われているらしい教科書.物理化学は結構詳しく書かれてるが,有機と無機は浅く書かれている.著者がすべて東工大の先生.
[利点]物理化学分野が詳しく書かれており,知識の整理や理解を深めるのには有効.著者がすべて東工大の先生なので,ワンチャン出るかもという安心感がある.
[使い方]辞書のように,わからないところを参照する目的として使ってました.
[勉強した量]ときどき参照した.
- 作者: John McMurry,Eric Simanek,伊東しょう,児玉三明
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
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[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]大学有機化学の教科書."概説"だから,細かいところは書いてない.
[利点]カラーで,説明も豊富でとてもわかりやすい.反応機構がわかりやすい.
[欠点]東工大で出題されたことのある内容がマクマリー上・中・下には書いてあって,マクマリー概説にはないということがたまにあった.なので,マクマリー上・中・下をやる方が逆に効率的なのかもしれない.あと,厚い・重い.また,体系的にまとまってない.
[使い方]1周目は全体像を把握するために軽く読んで,2周目からはじっくり読みつつ問題を解きました.過去問をやった後,頻出のところは繰り返し覚えました.
鎌田の有機化学→マクマリー有機化学概説→鎌田の有機化学 の順でやりましたが,結構良かったです.
[勉強した量]3周+,80時間くらい.
- [物理化学] 物理化学(ピンク本)
[評価・オススメ度]★☆☆☆☆
[レベル]★★★★★(難)
[内容]物理化学の教科書.僕が通ってる高専の物質科の物理化学の授業では,このピンク本に加えて黄色本(演習用)が使われていた.
[利点]一般的な物理化学の本は,難しめの量子化学から始まるが,この本は量子化学に比べ易しい熱力学から始まるので,進めていきやすい.
[欠点]誤植が多く,解説があっさりしてるため,非化学系の人間にとっては難しいかも.少なくとも,東工大の物理化学対策としては難しすぎた...
[使い方]最初からやってたけど,途中で挫折しました...
[勉強した量]0.7周.
- [量子化学] マクマリー 一般化学<上>
- 作者: マクマリー,Robert C. Fay,John McMurry,荻野博,山本学,大野公一
- 出版社/メーカー: 東京化学同人
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★☆☆☆(やや易)
[内容]<上><下>を通して大学化学をイチから解説している本.3~5章が東工大化学頻出の量子化学の範囲.
[利点]説明が丁寧.カラーで,図もきれい.
[欠点]海外の教科書にありがちな説明が丁寧すぎて,うんざりする点.
[使い方]じっくり読んだあとに,要点を整理して,東工大化学の過去問に移りました.東工大がよく出す量子化学の問題はこの本の3~5章をやればほぼ解けるようになります(今年は全く出ませんでしたが).
[勉強した量]3~5章を2周.
- [有機化学・物理化学] バイオ系のための基礎化学問題集
バイオ系のための基礎化学問題集―生物化学・有機化学・物理化学 (生物工学系テキストシリーズ)
- 作者: 湯浅英哉,梶原将,三原久和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 単行本
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[評価・オススメ度]★★★★☆
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]要項・例題・問で構成されており,東工大が好きそうな問題が載っている.著者がすべて東工大の先生.
[利点]要項がまとまっている.東工大の過去問で出ていた問題もちらほら載っており(たぶん),東工大対策としては有能.
[欠点]あんまり使ってないこともあり,特になし.
[使い方]7月に図書館で借りて,ときどき読んでました.シュレディンガー方程式あたりの理解にも役立ちました.
[勉強した量]ときどき参照する程度.
- [大学化学のサイト] YAKU-TIK ~薬学まとめました~
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]このサイトの物理化学まとめましたと有機化学まとめましたが東工大化学対策に役立つ.
[利点]ひじょーにわかりやすい.
[欠点]特になし.
[使い方]辞書のように,わからないところを参照する目的として使ってました.
[勉強した量]ときどき参照した.
高校化学
- [理論化学] 鎌田の理論化学の講義
[評価・オススメ度]★★☆☆☆
[レベル]★★★★☆(やや難)
[内容]理論化学の大学受験用参考書.おそらく高校生からの人気No.1.
[利点]肌にすりすりしたくなるような紙質.
[欠点]掲載されている問題が東大の過去問ばかりで難しい.個人的には合わなかった.あと,橋爪の理論化学25題の解き方の方がわかりやすかった.
[使い方]講義部分を読んで,問題を解いていきました.この本は時間をかけてやったのに,あまり身につかず,最後まで苦手意識が払拭できませんでした(幸いに,今年の東北大化学の理論化学はほぼ熱力学だったので助かりました).橋爪の理論化学25題のほうが自分には合ってました.
[勉強した量]2周+.
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]高校有機の大学受験用参考書.おそらく高校生からの人気No.1.
[利点]なぜそのような反応になるのか詳しく書かれてあり,理解→暗記がしやすい.ときには大学レベルの内容まで掘り下げて解説してある.付属の冊子・暗記BOOKは本当によくできており,これを使って知識を確実に定着させることができる.
[欠点]掲載されている問題が難しい.
[使い方]マクマリー有機化学と併用して使いました.講義部分を読んで,問題を解きました.
[勉強した量]高分子を除いて3周.暗記BOOKは5周.
- [理論化学] 橋爪の理論化学 25題
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★★☆(やや難)
[内容]理論化学の大学受験用参考書.高校生からの人気はあまり無いが,編入志望の高専生はよく使ってる印象.
[利点]25問に絞っており,他の参考書に比べて早く終わる.個人的には,要項や解き方などが好きだった.
[欠点]問題の難易度が高く,完成させるのに"意外と"時間がかかる.
[使い方]要項読んで,問題演習をしました.どの問題も難しく,完璧にはできませんでしたが,ある程度やれば,編入化学で問われる理論化学はとれるようになります.
[勉強した量]3周.
[評価・オススメ度]★★★★★
[レベル]★★★☆☆(標準)
[内容]無機化学の"最薄"参考書.講義・問題が見開き1ページずつで構成されている.
[利点]15題だけやればいいという安心感がある.めちゃくちゃ薄く(80ページ)て,短期間で完成できる.
[欠点]ページ数が少ないだけあって,説明が簡潔なので,他の本で補う必要がある.個人的には,福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)の方がいいんじゃないかなーとも思う.
[使い方]何周もかけて,ほぼ完璧に暗記しました.”講義部分の暗記事項に赤マーカーを塗って緑シートで隠すという定番のやりかたで覚えること”と”問題を解くこと”を交互にやって暗記しました.無機化学はあまりひねりようがないので,やることは化学反応式の立式と色・性質・精製法の暗記くらいです.無機化学はこの本1冊を完璧にすることに重点を置き,7月くらいから最後の詰めとしてやりました.無機化学は比較的捨てる人が多いと思いますが,今年の編入試験は無機化学がすべての大学で出ており,僕自身,無機化学やってたおかげで救われた部分もありました.
[勉強した量]8周+,43時間くらい.